映画 『翔んで埼玉』

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やべー、二カ月以上サボってたら、yahooブログ終了だって…

さて、映画観てきました。
去年のビッグニュースと言えば、W杯直前の「ハリル監督電撃解任!」でしたが、同日発表された「『翔んで埼玉』実写映画化」に全く同じくらいの悲鳴を上げたものです。
同じくらいビックリした…。

あんな尻切れトンボの原作をどう料理するんだろうな~?と、いう大ヒットマンガの実写映画化とは別の心配がありました。
CGを駆使するような少年マンガでも、歯がとろけるような少女マンガでもなく、かと言ってドロドロした社会派でもない特殊な魔夜峰央ワールドですが、「パタリロ!」の舞台化が成功したので、結構楽しみでした。
結構前から、テレビ埼玉でCMが流れて、いいワル乗り具合も伝わって、秘かに2.22が待ち遠しかったものです。
とは言え、まさかの土日観客動員数トップになろうとは!!
秘かに秘かに楽しみにしていた私もビックリでした。

映画始まって、まあGACKTの配役は、文句の付けようもないですが、二階堂ふみの横長の顔が結構魔夜ワールドにマッチしていて、マンガから出て来たような百美クンぶりでした。
しかし何と言っても、埼玉デュークの京本政樹
映画館のチラシで見たときから、その再現率の高さに戦いていました!
本当に隙のない配役…。
さすが、「テルマエ・ロマエ」の武内監督です。

さてさて、物語は超一極集中型の世界。むしろ江戸時代みたいな地理関係で、江戸の町とその他みたいな?
都市に住める人は限られている今の中国みたいな感じなのかな?
都会指数の高い人=偉い人という価値観の世の中で、埼玉や千葉から東京に入るのに通行手形が要るという世界(やっぱ江戸時代的。神奈川からの入京は手形が要らないらしい)の都会白鵬堂学院にアメリカ帰りの麻実麗(GACKT)が転校してくることから始まります。
都会指数のやたら高い麗に現東京都知事の息子・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は対抗心を燃やします。
しかし、麗には密命があって、埼玉県人の悲願である通行手形撤廃の為に学院に君臨しなければなりません。
と、学園モノになりそうで、麗の身分はあっさりバレて、そこからは麗と百美の千葉県を巻き込んだ闘争へと発展します。

原作はメチャクチャ尻切れトンボなので、よくまとめたなあ…。と言うのが正直な感想。
そして、GACKTがあの魔夜ワールドの肩にビラビラの着いた衣装が似合っていた!
埼玉県人役で出ていた加藤諒(舞台でパタリロ役をやっている)を見て、このまま『パタリロ!』もやってくんねーかな?と思ったくらい…。
あと、当初は女の子役でオファーされたようなんですが、「少年」であることが重要だと主張した二階堂ふみもすごく良かった…。本当の若手だか少年俳優♂では、あの初恋の感じは出せなかったでしょう。もの凄く胸がキュウウウ~ンとなりました。

それから、ワル乗りというか、埼玉県人の冷遇表現や群馬の表現など、魔夜ワールドの一面でもあるブラックな笑いが本当に面白くて面白くて、センスの良さが際立ってました。
武内監督と少女マンガの相性がいい、というだけではないでしょう。

まあ、埼玉県人の皆さんはどう受け取られるか解りませんが、学院のクラス編成は都会に近い方から、A組B組となって…、私が観に行った映画館はおそらくE組に位置づけられる場所(もしかしたらD組に昇格しているかも…)で、そのクラス紹介のところがみんな一番笑ってましたね。
普通に埼玉県に近いので、すごく面白かったように、身近な話題は単に嬉しいよね~。

エンディングのはなわの歌のクオリティーも凄かったです。
(「SAGA」より全然具体的で面白かった)

久々笑ったなあ…
最低、あと1回は観ます。
配役に隙がない映画は面白いよね。


今年の1本目は「ファンタビ」だったんですが、上映開始からかなり経っていたので、ブログUPしませんでした。