2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『硫黄島からの手紙』

この映画はクリント・イーストウッドにより『父親たちの星条旗』の続編として制作され、 2006年に公開されました。 原題は「Letters From Iwo Jima」。 2004年に観た同監督の『ミリオンダラーベイビイ』が納得のいくものでなかったのですが (決してつまらな…

『月宮の人』上・下

前回の『女帝の歴史を裏返す』に関連して、本日は杉本苑子氏の著作『月宮の人』です。 物語は戦国時代、尾張の大名・織田信長(説明要らないよね)の妹、お市の方に仕えた 「井之口の尼・栄信」の語りから始まります。 「栄信」は元々浅井家の遠縁で、召し出さ…

『女帝の歴史を裏返す』

今日紹介するのは、ひき続いて永井路子氏の著作の『女帝の歴史を裏返す』です。 推古天皇から江戸時代の後桜町天皇までの8代の女帝の本質に迫った良書です。 永井路子氏の作品は高校時代から随分読んできて、エッセイ的なものは全部読んでいると思います。 …

『望みしは何ぞ』

ウッカリ代表戦を観るのを忘れ、書くこともないので本の紹介です。 (再放送観ようとしたが、『歴史ヒストリア』の録画が始まってしまいBSも観れなかった…) 永井路子氏の『望みしは何ぞ』は平安時代の後期の話で、主人公は藤原能信という道長の子供です。 …

スカパーサッカー

好きな選手の引退で今年は特にJリーグはスカパーでの観戦ばかりです。 遠くに行くまでのパッションがないというか…。 スカパーは今年になって、経費削減なのかナンなのか、試合後の監督インタビューを解説者にやらせるようになりました。(去年からやってた…

鳥栖は残念な敗戦…

J2は第1クールを終えて、鳥栖は12位勝ち点20でした。 首位のセレッソは勝ち点41ですから、この時点で倍…つーか、今思ったけど、コレだと×3で最終 勝ち点120ぅ~!!?? それはさすがに…。湘南が並んで行けるのかなあ? まあ、昇格なんてどうでもいいや(ヤ…

『記憶の中の源氏物語』おまけ

いくら500ページの本とはいえ、書きまくってしまいましたが、いかがだったでしょう? 特に「青海波舞」は語り尽くした感がありますが、本文はもっと凝ってます。 大体、本の紹介のときは書いてない状況なども書くので、本文読んだら「あの話なかった」などと…

『記憶の中の源氏物語』④

応永15年(1408)、その北山に後小松天皇を迎えての足利三代将軍義満のイベントになります。 義満は西園寺家から北山を買い上げ(いい荘園と交換した)、そこに金閣を始めとする仏教テーマパークを造っていました。 ここに後小松天皇を迎えて行った「青海波舞」…

『記憶の中の源氏物語』③

元徳3年(1331)は後醍醐天皇による北山での「舞御覧の催し」です。 なぜ、北山かというと少し戻りまして、弘安8年(1285)北山准后九十賀がここで行われたのでした。 北山准后こと四条貞子は、御嵯峨院の皇后で後深草・亀山両院の生母である西園寺姞子の生母…

『記憶の中の源氏物語』②

白河院五十賀のちょうど50年後、白河院の孫・鳥羽院五十賀が行われました。 近衛天皇が主催となっていますが、まだ年少な上に病弱であった天皇に代わり鳥羽院自身が費用を受け持ったようです。 50年前の白河院五十賀の折、関白・忠実はまだ若く父親の喪中で…

『記憶の中の源氏物語』①

本日紹介するのは、「源氏物語」研究者である三田村雅子氏の著作『記憶の中の源氏物語』です。 この本の内容は「源氏物語」に対する解説本ではなくて、『源氏物語』が権力者によっていかに解釈され、 「源氏物語」を生きることが彼らにとってどういう意味だ…

『天地人』…時は流れて

前回、『本能寺の変』だった「天地人」は今週いきなり3年経って羽柴秀吉の覇業へ突入しました。 秀吉を演じるのは笹野高史さん。(なんとなく"さん"付け) 信長役の吉川晃司と年齢関係がどうなんだ?と言う人がいましたが、信長が死んだその先もずっと生きた…

しつこく『天使と悪魔』

本日は『天使と悪魔』公開記念のミステリツアーで丸の内に行ってきました 「丸の内」は東京駅に西側の区域で、平日ともなればビジネスマンなどでごったがえしている地域ですが、 日曜ということでキレイなビルが立ち並ぶ整然とした町並みでした。 ここの「東…

『天使と悪魔』

今日は待ちに待った『天使と悪魔』を見て来ました。 いやー、面白かったね! 時間制限があったからぐいぐい物語に引き込まれました。 物語は、ローマ教皇が死んだヴァチカンに脅迫状が届くところから始まります。 教皇候補の4人の枢機卿が誘拐されて、ヴァ…

『歴史秘話ヒストリア』

4回連続のテレビ番組です。 ご存知『歴史秘話ヒストリア』は今回、「新選組」のオハナシでした。 「その時歴史が動いた」に続くカタチで始まったこの番組は前の番組と違い、人間にスポットを当てた構成となっております。 前に日テレでやっていた「日本史サ…

『タイムスクープハンター』

最近見始めて面白いと思うのが、NHKの『タイムスクープハンター』です。 毎週火曜の深夜の放送で、要潤演じる未来の記者が、時空を越えてその時々の人々の暮らしを取材するというオハナシです。 タイトル見ると「どうせ、戦国武将とか天皇とか偉人に会っ…

「本能寺の変」

『天地人』は本能寺でしたね。 でも、まあ魚津城の方が物語的には重要でしたよね。 最期の姿もカッコよかったです。 初音の場面、要らなかったよね。 この事件が、越後にというか他の地域もなんだけど、すぐに知らされなかったのがね~。 秀吉と対峙している…

『天使と悪魔』特番

日テレでやった特番は分かり易くてすごくよかったです。 ただ、ナビゲーターの女がワケ分からんことを言わなければもっとよかった。 「寅さん」とか出すなよ。 というか、科学者の受難を語ってきた今までのハナシなんなんだよ…。 そういう「不思議」とかで片…

『GOEMON』補足

昨日、書いた『GOEMON』の感想があんまりだったんで、補足します。 記載してから気付いたんですが、ストーリィ説明してませんでしたね。 時代は戦国時代終盤、「本能寺の変」で信長亡きあと天下をとった豊臣秀吉が我が世の春を謳歌していた頃、城下を賑わす…

『GOEMON』愛する者のために

『GOEMON』は珍しく予告編観てのチョイスではなくて、映画館で見かけたチラシを持って帰って、 俳優が豪華だから見たいけど、どうしようかな~?キャシャーン、アレだったしなあ…?と、悩んで行きました。 『キャシャーン』に比べたらずっとよかったで…

『武士の台頭への段階』―19

信西は主犯のひとりとして、藤原忠実の処分も考えていたのです。 息子の頼長が死亡したとはいえ、実際の刑は息子たちと同じく流罪だったと思われます。 この頃はギリギリ公家はまだ死刑にはならなかったので、忠実も流罪にすべしというものでした。 実際には…

『武士の台頭への段階』―18

頼長への捜索は十日に及び、頼長の随身だった秦公春(すでに死亡・頼長の起こした殺傷事件の大半の実行犯である)邸なども追求されました。 そして21日に頼長の母方の従兄弟・玄顕が名乗り出て申告するまで続きました。 頼長は11日の戦の折に深手を負い、14日…

『武士の台頭への段階』―17

見込み捜査から始まった探索により朝議で頼長の流罪が決まります。 恐らくその証拠の中に、崇徳上皇の関与の証拠もあったのでしょう。 その証拠は今となっては永遠に謎となってしまいました。 その後の源平争乱や、皇位の断絶の危機に曝された朝廷はそれを崇…

神代植物公園に行って来ました

藤の花の写真が欲しくて、調布市にある『神代植物公園』まで行ってきました。 私はそばを食べてから深大寺へ行って深大寺門から入りました。 思った程混んでなくて、雑木林を抜けてばら園へ行きました。 上から見て「早かったな」というバラ園も園内に下りて…

『武士の台頭への段階』―16

鳥羽天皇の葬儀に頼長も崇徳上皇も出席するハズもなく、早くも7月5日にはこの二人が軍兵を集めて 皇位を奪おうとしているという風聞が流れます。 そして信西は7月8日には高階俊成、源義朝に東三条邸を襲わせ、邸内で秘法を行っていた 平等院の僧・勝尊を…