2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもたちのルーヴル…つづき

『ルーヴル美術館~美の殿堂の子どもたち』のつづきです。 彫刻群も素晴しかったです。 右の『悲しみにくれる精霊』なんかはホントにカワイかったです。 手指まで幼児そのものなのに、いっぱしに哲学的に嘆いている姿はカワイイ以外の何もないです。 解説し…

バーレーン戦、ありましたねぇ…

一昨日はバーレーン戦でした。 結果は1―0の勝利で、あとひとつ勝てばW杯南アフリカ大会の出場が決定します。 …よかったね。 「本大会での予選グループ突破」とかいう目標がシャレならいいんじゃないでしょうか。 実際寒かったんですが、試合も寒かったね…

子どもたちのルーヴル

世田谷美術館からハシゴして国立新美術館に行きました。 ここでは『ルーヴル美術館展~美の宮殿の子供たち』を観てきました。 この前は西洋美術館の『ルーヴル美術館展』は17世紀の絵画中心でしたが、 ここでは時代を越えて「子供」を題材にした作品を集め…

世田谷美術館『平泉』展

昨日は世田谷美術館に『平泉』展を観に行ってきました。 メインはチラシの中尊寺の金色堂の中にある仏像です。 中尊寺には一度行ったことがありまして、仏像も観たことがあります。 ですが、結構遠くて仏像自体を観る感じでないので、大変興味深く観させてい…

『武士の台頭への段階』―9

崇徳上皇の母・待賢門院璋子は閑院家に生まれ、幼い頃より当時の「冶天の君」であった白河院の養女となっていました。 白河院に特別に可愛がられ、院は彼女を摂関家に嫁がせようと考えました。 当時の関白は忠実で彼の嫡男・忠通との縁談を打診します。 しか…

『武士の台頭への段階』―8

頼長のその名は摂関政治の最盛期の藤原頼通と道長から採ったもので、 頼長自身も摂関家と皇室の一本化による貴族政治の振興を目指しました。 『撥乱反正』の理念に基づいた頼長の政治は厳粛なもので、その頃朝廷を悩ませていた寺社の強訴に対しても真面目に…

ルパン三世

眠くて眠くて仕方ないです…。 昨日はどうせWBC一色だったんで、いいだろうとサボッたんですが、今日もまとまらない。 昨日、ふと思ったことで、どうしても人に知ってもらいたいことをひとつ!! 『ルパン三世』の実写版観たいと思いませんか? 「峰不二子を演…

『武士の台頭への段階』―7

摂関家の氏の長者となった頼長は、その年(久安6年)末には、やっとのことで鳥羽法皇から 内覧の約束を得ます。 「氏の長者」とはその一族の最高官位に就くものでしたから、頼長が摂籙に就くのは当然といえます。 年明けには、忠実は師実・師通ら祖先の日記…

突然ですが『空蝉』って…

この前の市川雷蔵について書いていて、彼の出生についてはどれだけ迫ればいいのかなあ…と疑問を持ちました。 手元に時代劇の本が置いてなくて、殆ど歴史読本を参照にしたんですが、そこで気になるインタビューが 載っていて、これは当時は普通に語っていいこ…

市川雷蔵の映画

前回の続きです。 市川雷蔵の代表作といえば、『眠狂四郎』シリーズと『忍びの者』シリーズでしょうか。 『陸軍中野学校』なんかも知ってる方がいらっしゃると思います。 でも、一作挙げるとすれば、私は間違いなく『斬る』を挙げます。 原作は柴田練三郎の…

市川雷蔵という俳優

さて、2000人訪問記念です。 今回は私の好きな映画についてです。 私が南北朝時代にハマっていた昔、私のなかにはもうひとつ『時代劇ブーム』がやってきまして、 そのとき一番好きだった俳優が(他に好きな人いないけど)市川雷蔵です。 この名前を聞いて、…

『武士の台頭への段階』―6

案外、まとまらない…。 関係ないけど昨日、ショックなことがありました。 コンビニで買ったものを自転車のカゴに入れたまま、100円ショップで買い物したら、 菓子パン1個だけ盗られていたんです~!! 逆はしょっちゅうやってるのに盗られたことないのに~、…

『武士の台頭への段階』―5

一日あいてしまいました。 留守の間来て下さった皆様、ありがとうございました。話は続きます。 頼長と兄・忠通の戦いはまず、近衛帝の后争いから始まりました。 ここで何度か触れてきたように、頼長は待賢門院璋子の一族である閑院流の多子を養女としていま…

『武士の台頭への段階』―4

藤原頼長は勉学にも優れ、キレ者である故に後に『悪佐府』と呼ばれるようになります。 彼の政治理念は道長時代の摂関政治で、身分制度はあくまで家柄を越えないものでした。 ただの「石頭」のような印象を受けますが、それはポリシーを越えて執念と言ってよ…

『日本史サスペンス劇場』最終回

『日本史サスペンス劇場』が終ってしまった…。 毎週楽しみにしていた数少ない教養系番組だったのに。 最終回は「会津戦争」で、悲劇の女性たちを扱っておりました。 籠城をがんばる女性たちを見てある女性ゲストが「私なら逃げちゃいますね」と言ってました…

『ルーヴル美術館展』―17世紀のヨーロッパ絵画―

上野の国立西洋美術館でやっている『ルーヴル美術館展―17世紀のヨーロッパ絵画―』を見てきました。 ルーヴル美術館と言えば、『モナリザ』や『ミロのヴィーナス』で有名ですが、今回はフェメール、 レンブラント、ルーベンスなどキラ星の如く絵画の巨星が出…

松園で書き残したこと

前回の『上村三代展』の話で時間ギリギリになってしまい、書き損ねたことをここで。 (思ったより、画像の取り込みに時間がかかって、0時過ぎてしまったけど…) 上村松園の絵で特徴的なのが、美しい線とその柔らかな色使いでしょう。 色使いは江戸時代から…

J開幕!!

いよいよ始まりました!! 開幕前にtotoのCMが流れるようになって、いよいよだな~、って思いと、やたら俳優が出ていていかにも「今年の方がお金かかってます」的な造りに儲けたのね~、って思いました。 と言うか、ベッキーのイメージで固まってたのに変える…

『上村三代展』

今日、明日はカタイ話はお休みしまして、展覧会のレポートをお送りします。 まずは日本橋高島屋で開催中の『上村松園・松篁・淳之三代展』です。 日本画の大家・上村松園は近代美人画の第一人者であり、日本の女性として初めて画業で生計を立てた人で、女性…

『武士の台頭への段階』―3

学校の授業では、なんか平家(平忠盛)ががんばって武士の地位を上げて、頼朝政権に繋がったみたいな教わり方をしますが、まず、この「諸大夫」と言われる受領階級から始まる中級貴族の台頭があってこその時代の流れだということを認識して下さい。 そして、…

『武士の台頭への段階』―2

すみません。サボってました。 何というか、まとめるのが億劫で億劫で…。 この間来て下さった皆様、本当にありがとうございました。 さて、美福門院得子の家の話です。 得子の従兄弟は藤原家成と言って、鳥羽天皇の寵臣です。 得子の祖父・顕季は元々白河天…