大河ドラマ『江』 第26話「母になる時」

さて、今週の大河は文禄の役です。

豊臣秀吉の甥の秀勝に嫁いだ江は平穏な日々を得ます。
しかし、それも束の間、秀勝に朝鮮出陣の命令が下りました。
この戦い、秀吉は天下統一の総仕上げと考えていたようで、諸大名に過酷な軍役を課すことで従属させる意味があったようです。(徳川幕府の参勤交代みたいなもん?)

僅か一ヶ月の共同生活でも江は身籠り、江の永い妊娠・出産生活のスタートとなります。
まあ、この子が出来易いということが、茶々と同じく江の人生には大変な強みとなったわけで、中宮となる和子まで出産を繰り返すのです。

戦陣での秀勝はナカナカかっこよかったですね~。
青年武将としての青さと、戦国武将としての逞しさがない交ぜになった感じで印象的でした。

大変な目に遭いながらも、他の武将は何とか戻って来るのに江の夫だけが戻って来ず、父の顔を知らない自分と同じ境遇の娘を産んでしまう江の運命の数奇さを思わずにはいられません。


関白秀次の文学青年ぶりに触れていたのが良かったです。
一流どころにはバカにされていたようですが、関白として公家文化に溶け込もうとする気概が感じられますよね。字は上手かったみたいですし。

それと、秀吉の甥の三兄弟の家長として振舞っているのもいいですよね。
実際、秀吉の血縁者で跡継ぎに指名出来る水準なのは秀次だけだったとはいえ、一族の要としてがんばっている様子には、結構色んなものを読み込んでいるなあ…と思っています。
近江八幡の方も喜んでいらっしゃるでしょう。