ペラでの旅路

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ガイドブックには「マケドニアバスターミナル」と載ってますが、実際は「KTEL」と表記されている遠距離バスターミナルの19番窓口でチケット買って、19番乗り場からバスに乗ります。
途中駅なので、乗る時に「ペラ」だと印象付けないと運転手さんは言ってくれません。
長距離バスは停留所名は言われないので、初めに頼むか、バス分かってても再確認して印象付けましょう。
 
で、「ペラ!」と、言われて降りた場所がこんな↑
まわりは何もなくて、正直途方に暮れます。
ヴェルギナ行ったヒトは結構いたんだけど、ペラ行ったヒトのクチコミが見つからなかったんだよね~
しかも、日本で買った本に載ってた地図が古いらしく(本は出たばかりだったのに…)、いきなり全然違った。
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それでも、右上の黄色い看板を頼りに歩いたのだけど、1kmくらい歩いたのかな?遺跡探してグルグルしてたから40分くらいかかって、やっとなんかある風のものが、
イメージ 3ああ、よさそうだ、と、思ったけど、この先の観光案内所は閉まっていて、更に行ったところで曲がる標識があった。
左に曲がって歩き出し、しばらくすると、タベルナ(カフェみたいな食堂)が見られ始めて、やっと観光場所だって、ホッとするんだけど、広場に出て、さあどこ?ってときに、通りすがりの車の中から
ミュージアム?」と訊かれて、
「イエスミュージアム。」と答えると、優しいお兄さんが、道を教えてくれました。
(本当は遺跡を探していたんだけど)
 
その道を歩くと、新興住宅地ですごく不安になりながら、歩いてやっと着いたのが、博物館↓このギリシャの国旗の入った看板。これが観光地の目印と覚えておけば、間違いありません。
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この目新しさ…。ああ、後から出来たんだな…、って。(それでも2007年くらいらしいが)
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古代マケドニア王国。アレキサンダー大王の都・ペラの発掘品が展示されているのが、考古学博物館です。
特に有名なのが、↑このライオン狩りのモザイク。
右の人物がアレキサンダー大王自身と言われています。
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他、何点かのモザイク画があって、後は発掘品。(モザイク画もそうだけど)
宮殿に奉られているものじゃなくて、普通に家で崇める対象としているものらしく、量産品ですよね、コレ。
(上のは、這い上がっている赤ん坊がカワイイけど、誰なんだろう?)
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こんな感じに似たモノがいくつも並んでいて、土産品みたいでちょっと面白い。
そんな感じに古代ギリシアの庶民(平民ではないだろうけど)の生活が垣間見れる展示です。
 
私しか客?はおらず、博物館の係員にずっと尾行されながらの観賞で、かなり息苦しかったけれど、モザイク画だけでも来た甲斐はありました。
(帰る頃には夫婦連れが入ってきた)
しかし、なにもない。
カフェはあるんだけど、売店がなくて何も買えなかった。
そして、「ペラの遺跡はあっち」みたいな表示や地図もなく、まだ人見知りが抜けない身ながら勇気を振り絞って休憩している係員に「遺跡ってどこですか?」と、訊いたら英語をしゃべれる若い女性が、
「まっすぐ行って、右に曲がって1km。」
と、教えてくれました。
 
雰囲気的に、あの広場で曲がるんだろうな…と、右(南)へ曲がると、小学生の大群が!
(「遺跡行ってたに違いない!」と、奮い立ったのだけれど、小学校がアッサリあって只の下校だと知る。この小学生たちが「シーナ?(チャイナ?)」と、うるさかった。初めは「ヤポネザ(ジャパニーズ♀)」と答えていたけど、何人もいてめんどくさくなった…)
 
小学校を過ぎると、すぐに遺跡が見えます。
でも、入り口は突き当たりまで南下しないとありません。
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そうやって、やっとペラ遺跡。
車で来たような観光客もいましたし、発掘している調査員もいました。
やっと来た感じ。
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ここにもモザイク画がいくつもあるんだけど、なにせカメラが強制フラッシュにならなくて…。
日向と日陰の明るさの差が激しくて、ちゃんとした写真が撮れずに何十回もシャッター押しました。
ああ、買ったばかりのカメラ使いこなせない
 
旅行前にスマホ買って、カメラのいいアンドロイドにしたので、家帰ってカメラの画像を取り込んでガッカリしました…。スマホで充分だったような…
使いこなせないから、思ったよりピント合ってないしさ~。
 
そんな愚痴は置いといて、ベンチがあったので昨日買い過ぎたサンドイッチを昼食として食べていると、一匹の犬が寄ってきました。
イメージ 10遺跡のところには必ず犬が居るらしいことが、ヒトのブログに書いてあったので、「私はエサやらないわよ。」って感じでシカトしていたんだけど、何せ食欲不振・・・・
サンドイッチも大きいし、食べきれなくて「捨てるくらいならな~…」と、思っていたら、空気読んで犬が戻ってきたので食べかけをあげました。
 
動物嫌いで知られる私のこんな姿を誰かに見られたら…(笑)って心配もギリシャなのでなく、帰ろうとしたらずっとこの犬が纏わり着いてきて、鬼退治にもついて来そうな勢いでした。
 
方角的に間違いない!と、誰にも聞かず突き当たりを曲がって東?を目指すと、初めに歩いた大きな通りが見えます。
1km弱くらいかなあ。
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柵もないところで放牧されている馬を左手に歩いていると、長距離バスが行くのが見えてひと安心…。
かと、思いきや、その後のバスが1時間30分後だった…。
しかし、「待って~!」と、走れるような距離じゃなかったし。
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先にバスの時刻表見ておけばよかった…。
私が逃したのは3時のバスで、次は4時半。
バス亭の前に停まっているホットドック屋さんのワゴン車のおじさんが相手をしてくれて助かりました。
このニッキさんのおかげで、大分人見知りが抜けました。
ありがとう。
遺跡でサンドイッチ食べたばかりで、ホットドッグ食べられなくて申し訳なかったです。
 
おじさんはしきりに「コットン」の話ばかりしていました。
それは、この時期がまさにコットンの収穫時期だったからです。
バスから見ていて、「なんかゴミばっかりだな…」と、道路沿いに落ちている紙くずみたいなのを見て思っていたけど、これがコットンだと、一面の畑を見るまで分からなかったのです。
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上の2枚目の写真のトラックがまさにコットン運んでいたんですね。
ずっと、古紙回収車だと思っていました…。
このコットン畑はずっと南のペレポネソス半島まで続きます。
ここで買うTシャツは、ギリシャのコットンなんだな~って。
(「イギリスやイタリアにも輸出しているんだよ」と、ニッキは教えてくれた)
 
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後進のために遺跡にあった地図を載せておきます。
黄色い看板の矢印は北上させる道なんですが、よく博物館着いたな~、って思いません?
絶対、遺跡に先に行った方が間違わないでしょう。