映画 『リメンバー・ミー』
やっと観てきました!
もう一か月余裕で過ぎていますが、人気作品だったおかげでセーフ!
吹替え版での鑑賞でしたが、とてもよかったです。
オハナシは、メキシコ。一族全員が靴屋の環境で育った少年ミゲルは音楽が大好きで、音楽で生きることを夢見ていました。
しかし、ミゲルの一族は祖先(お祖母さんのお祖母さん)が受けたひどい裏切りのせいで、音楽を禁止されていたのでした。
どうしても音楽に生きたいミゲルは、死者の日に行われるコンテストに出ることを考えます。
そこで弾くギターを手に入れようとしたミゲルは、その罪によって生きたまま死者の世界の住人となってしまったのです。
その死者の日。
日本で言うお盆と同じで、祭壇に祖先の写真を飾り、花びらを撒いて先祖の帰りを待つ日で、盆踊りまである田舎の風景とよく似ています。
先祖は死者の国から、花びらが敷きつめられた橋を渡って生者の世界―現世へと訪れます。
みんな肉のない骸骨姿でありながら、明るく賑やかな死生観は、キリスト教の辛気臭さとは一線を画します。
子孫を温かく見守ってきた先祖たちは、ミゲルのことがすぐに分かって、ミゲルの身に起きた呪いを解くために橋を戻って死者の国を案内してくれました。
そこでミゲルは、橋を渡れない孤独な骸骨・ヘクターと出会います。
ヘクターはある願いをミゲルに託そうとしていました。
楽しい楽しい死者の世界。
その裏の悲しい現実。華やかに生きた人のみ得られる栄光など、一筋縄ではいきません。
その冒険を経て、現実に戻れたミゲルはもう動かなくなったひいお祖母ちゃんに歌いかける「リメンバー・ミー」。
感動のラストに胸がいっぱいになりました。
どんでん返しなど、脚本もよく出来ていましたが、なんと言ってもキリスト教とは違う世界観!
ドクロに対する考え方の違いとか、陽気なラテンの空気と音楽がとても心躍るものでした。
ミゲルの吹き替えの少年の歌がまあ、上手い!
エンドロールで「藤木直人ー?!」と、声が出そうになったヘクターの声。
本当に歌手なんですね~…。歌が上手かったのでビックリしました。
吹替え版だったので後ろに小さい少女がいて、結構早い段階で泣き出したので驚きました。
まだ、忘れられる、とか解らない歳でしょうに。
同時上映が「アナ雪」のクリスマスのオハナシでした。
アナ雪にトラウマのある私ですが、いろんな風習が見られて楽しかったんじゃないでしょうか。
松たか子は歌が上手いんだね。(神田沙也加は当然だけど)
ただ、汗ばむ中観るのは、う~ん…