映画 『銀魂2~掟は破るためにこそある~』
三浦春馬、カッコよかった~!
一言で感想を言うと、それに尽きました!
福田監督は元々三浦春馬に、こんな感じの悪役をやらせたかったらしいのですが、さすがの眼力ですね。
映画評論家風に言うと、「この映画は伊東鴨太郎役に三浦春馬を配した時点で勝利が決まった」ってヤツ?
概ね他の新キャストも当たりでしたし、配役の適格さには本当に感心させられます。
去年公開された「1」を観たときは、私はほぼ「銀魂」初心者で、原作も未読、アニメも2話(プール回とフェニックス回)しか観たことない状況でした。
映画には満足でしたが、公開後も原作もアニメにも触れることなくしばらく過ごしたのち、福田監督の「斉木楠雄のΨ難」の実写を観てから、たまたまアニメを観る機会があって、「今のアニメって面白いんだな~」と、思ってキッズステーションで「銀魂」を観始めたのでした。
(昔のアニメがツマラナイと言うんじゃないけど、ギャグマンガをアニメ化したときのアニメスタッフのセンスの無さは凄まじかったと思う…)
なので、今回はアニメ銀魂は制覇しての視聴?となりました。
(70巻以上出ているコミックスに手を出す勇気が…ハマっても置き場所がない…)
(コミックスこそ読んでないけど、必殺技ナシでここまで物語続ける原作者は普通に天才だと思っています。)
さて、メインの話は「真選組動乱編」と、なっております。
お金のない万事屋がバイトを始める話からスタートなんですが、普通に「依頼」じゃダメだったのかなあ?
そんなこんなで、将軍・徳川茂茂(しげしげ)が出てきます。
勝地さん、思い切ったね~。
将軍役があんなだとは知らなかったそうで、「エマニュエル夫人」演った女優さんが原作未読で引き受けてしまった逸話を思い出さずにはいられません。(笑)
将ちゃんの醸し出す清らかさが出ていてよかったです。
…が、何より猿飛あやめの夏菜さん。
予想通り、大ハマりでした。スタイルもうっとおしさ加減も…。
インタビューで「ボンテージ姿が恥ずかしかった」と、言うのを読んで、それ系の女優さんでもないのに大変だな~と、思いました。
個人的には、もっとさっちゃんの出る話を観たいな。
(私、三浦春馬の出ているものを観たことないのかも知れない…)
この年代で、あんなにカリスマ性を出せる人は他にいないんじゃないかな?
江戸訛りのイントネーションも完璧だったし、完全な真選組局長だったね。
この二人の演技にのめり込んで、面白い映画というのを忘れてしまうくらいでした。
伊東先生の回想シーンもいい塩梅で、よもや「銀魂」で泣こうとは…
河上万斉の窪田正孝さんもカッコよかった。
殺陣シーンも見ごたえあって、二人のアクション監督でメリハリ効いてて前回よりよかったです。
(時代劇バカだった私が殺陣を褒めるの、ってスゴイことなんだけどね…。)
本当に見ごたえありまくりでした。
ちょい残念なのが、土方十四郎の演出。
始めに銀さんと喧嘩する日常を挟まないから、願いごとの重要性が伝わらないし、銀さんの「ほっとけない病」も伝わらないから、二人の魅力が損なわれてしまった気がする。
あと、土方とトッシーの二面性だけでなく、土方十四郎自身にはクールでカッコつけな一面と、物凄く熱い一面という二面性があるのに、後者しか表現されてなかったのが残念でした。
他に文句と言うか…、結構トッシーファンがいると思うんだけど、せっかく鉄子いるんだから剣でよかったんじゃないかな~。
これ、昔のアニメスタッフがやりがちな、「全部作戦」っていうのがな~。整合性があると勝手に思っている感じがな~…。なんか残念なんだよね~。
辛辣な感じになってしまいましたが、まあ、とにかく面白かったです。
シリアスシーンだけでも観に行く価値あり。
今回一番笑ったのは、ザキの遺影かな?
最後に、映画のプロデューサー?が番宣で、「将軍こと将ちゃんの場面が本当に面白いんです。皆さんも映画館で『将軍さま~!』って言っていただければ…」的なことを言っていて、コイツ何にも分かってねーな、とちょっと醒めた。(「将軍かよー!」じゃないんだ…)