『手塚治虫のブッダ展』
東京国立博物館で開催されている特別展『手塚治虫のブッダ展』を観て来ました。
副題に「仏像と漫画でたどる釈迦の生涯」とあるように、国内外の仏像と手塚治虫先生の原画とでシャカの生涯を辿っています。
原画よかったですね~!
大抵、プロの漫画家さんの原画はその美しさに感動するものなんですが、御大の原画の迫力に圧倒されましたね。
御大が10年もの歳月をかけて描き上げた傑作『ブッダ』。
すごく大局的に描いてあるので、関係ない話も多いように思いますが、宗教は国の事情、民衆の現状と関係なしには生まれないと思います。
仏像はパキスタンのガンダーラ移籍から法隆寺の秘宝など、マーヤ妃の懐妊から涅槃までブッダの生涯を辿っています。
ガンダーラ…と言えば彫の深いヘレニズム文化の影響を色濃く受けた彫刻です。
ゴーダマ・シッダールタはマーラ妃の脇から生まれたという伝説がありますが、大陸では脇腹から誕生しているのに、日本に来たらすっかり腋の下になっているのに笑ったり…、ちょっとしたとらえ方の違いなんかも面白かったですね。
ガンダーラ遺跡の仏伝図「初天法輪」は弟子の表情が活き活きしていて、空には愛くるしい天使が舞ってたりして不思議な感じです。そういや、ヨーロッパじゃまだまだ天使はあと千年くらいオッサン…よくて青年なのにね。
カラーイラストもすごくキレイでした。
ペン画のほぼペンだけで描く背景画もよかったですね。
ただ、先のストーリーが分かることが、脇役のことがサラッと書いてあったのが残念でした。私でさえ、映画レビューではネタバレ避けているのに…。
みんなはそんな気にならないのかなあ…?知ってる人は読まなくていいし、全く知らない人は読んでも分からないのだから、中途半端に知っている人の為に「どうなるか」って注釈は要らないと思います。
でも、思ったよりボリュームあって楽しかったです。
しかも、今は本館の常設展示がかなり充実してます。尾形光琳の「八つ橋」とか蒔絵の傑作が多数見られますので、絶対お立ちより下さい。
東京国立博物館本館第5室(階段ウラ)にて、~6月26日まで。
平成館ではないのでお間違えなきよう。
副題に「仏像と漫画でたどる釈迦の生涯」とあるように、国内外の仏像と手塚治虫先生の原画とでシャカの生涯を辿っています。
原画よかったですね~!
大抵、プロの漫画家さんの原画はその美しさに感動するものなんですが、御大の原画の迫力に圧倒されましたね。
御大が10年もの歳月をかけて描き上げた傑作『ブッダ』。
すごく大局的に描いてあるので、関係ない話も多いように思いますが、宗教は国の事情、民衆の現状と関係なしには生まれないと思います。
仏像はパキスタンのガンダーラ移籍から法隆寺の秘宝など、マーヤ妃の懐妊から涅槃までブッダの生涯を辿っています。
ガンダーラ…と言えば彫の深いヘレニズム文化の影響を色濃く受けた彫刻です。
ゴーダマ・シッダールタはマーラ妃の脇から生まれたという伝説がありますが、大陸では脇腹から誕生しているのに、日本に来たらすっかり腋の下になっているのに笑ったり…、ちょっとしたとらえ方の違いなんかも面白かったですね。
ガンダーラ遺跡の仏伝図「初天法輪」は弟子の表情が活き活きしていて、空には愛くるしい天使が舞ってたりして不思議な感じです。そういや、ヨーロッパじゃまだまだ天使はあと千年くらいオッサン…よくて青年なのにね。
カラーイラストもすごくキレイでした。
ペン画のほぼペンだけで描く背景画もよかったですね。
ただ、先のストーリーが分かることが、脇役のことがサラッと書いてあったのが残念でした。私でさえ、映画レビューではネタバレ避けているのに…。
みんなはそんな気にならないのかなあ…?知ってる人は読まなくていいし、全く知らない人は読んでも分からないのだから、中途半端に知っている人の為に「どうなるか」って注釈は要らないと思います。
でも、思ったよりボリュームあって楽しかったです。
しかも、今は本館の常設展示がかなり充実してます。尾形光琳の「八つ橋」とか蒔絵の傑作が多数見られますので、絶対お立ちより下さい。
東京国立博物館本館第5室(階段ウラ)にて、~6月26日まで。
平成館ではないのでお間違えなきよう。