ボッテチェリとルネサンス―フィレンツェの富と美―

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渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムに『ボッテチェリとルネサンス』展を観に行ってきました。(10日前に…)
いや~、ボッテチェリ来ますね~!
今回は忘れられたこの画家の多くの作品を含め、実にたくさんの聖母子像が来ています。
そんなにいいものばかりでないのも確かですが、目を惹く作品も多々ありました。
 
55「回廊の聖母」、56「聖母子と二人の天使、洗礼者聖ヨハネ」、そして61「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」ですね。
特に最後の「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」は鮮やかな色合いがよく保存されていて、聖母の姿も美しいんpですが、5月6日までの限定公開となっております。
 
そして、聖母子像の中でお気に入りはフランチェスコボッティチーニの53「幼子イエスを礼拝する聖母」ですね。
聖母が現代的な視点でもカワイイ 同画家の作品はもうひとつあるのですが、もっとフィーチャーされていいですよね。
 
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今回の目玉はこのフレスコ画、62「受胎告知」でしょう!
受胎告知で言うと、ダ・ヴィンチの若き頃の作品が有名ですが、ボッテチェリの他の作品でもそうだけど、大体が天使がシュタッと降り立った後なんですよね。
顕現して浮いているのもあるにはあるけど、この大天使ガブリエルの舞い降りた瞬間を捉えているのはこれだけではないでしょうか。
この躍動感!
思いがけない、奇跡の瞬間として長く人々の信仰心を捉えたことでしょう。
 
他は…この間にあるヴィーナスでしょうかね。
有名な「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスだけを抽出した作品で、手軽に頼めたのか、美しい裸体像として工房でガンガン作っていたようです。
現在残っているのは、3点のみですが、前に「ヴェルリン博物館展」で見たものの方が数段よかったです。
ただ、いつも思うのが、ボッテチェリ自体が忘れられた画家で、「ヴィーナスの誕生」「春」などの傑作は400年隠されたままだったということですけど、この単品は世にあったのに、そのオリジナルがどこかに存在するのを誰も知らなかったのかなあ…?
 
「柘榴の聖母」とか出してくれないんでしょうけどね。今回の出品でボッテチェリを量らないで欲しいなと思いました。
ウッカリ画集買ったけど、やっぱこんなもんじゃないですよ。
フィレンツェ行かなきゃね~。
(しかし、ボッテチェリに注目したのはイギリスが先だったので、結構国外に出てます)
 
とにかく、ボッテチェリ以外でもいい作品ありましたし、ボッテチェリもいいのもありましたので、と言うかこんなにたくさんのボッテチェリ作品を見られる機会もそうないので、是非足を運んでください。
半券で、東急内の飲食店でサービスを受けられます。
 
~6月28日まで。
(いつもは作品名だけだけど、今回は似たタイトルが多いので作品の展示番号を併記しました。)