『バーミヤン大仏天井壁画』展

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東京国立博物館を出て右に上って行くと、東京藝術大学大学美術館があります。
そこでは、「黄金のアフガニスタン」展と平行?して、『アフガニスタン特別企画展 バーミヤン大仏天井壁画~流失文化財とともに~』を行われています。(無料です)
 
メインは、このバーミヤンの大仏の天井にある壁画のありし日の姿を再現したものです。
 
バーミヤンの大仏は、2001年にタリバンによって爆破され、修復不可能な損傷を追いました。
 
それまでは、地元のイスラム教徒でもある村人は祖先の信仰を尊重するだけでなく、大仏に見守られて過ごすことに安らぎを感じていたのでした。
「日本人は宗教に寛容」だとはよく言われますが、他にも近年他の宗教になって久しい人々が昔から続く祖先と神に捧げものをする儀式を続けている地域はたくさんあります。
 
誰かが、崇めていたものを尊重することはむしろ普遍のことだと思うんですよね。
 
前回のアフガニスタンの秘宝だって、モンゴルの支配などを潜り抜けて残ったのは、遊牧民族の「誰の墓であろうとも墓は荒らしてはいけない」という掟があったからです。
 
 
さて、この天井壁画はバーミヤン大仏の頭の上に描かれていたもので、展示は丁度大仏様の頭に乗って見上げた光景を再現したカタチになります。展示も天井です。
なので、実際には見ることが不可能な光景なんですね。
調査隊が残した写真から再現された壁画は浄土の再現とはまた違った、ここでの仏教美術の集大成ではないでしょうか。
 
しかし、戦争とタリバンの征服でここの壁画も切り取られて世界中に流出してしまいました。
日本画家の故平山邦夫先生が中心となり、ブラックマーケットなどを通じて日本に来た文化財を救出・保存し帰還させるという事業を進めています。
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これは、「菩薩とクシャン人供養者」
日本で見つかった文化財のひとつです。
なんとなく、日本の八百万の神の様子に似ているなあ…と思いました。
 
他にも壁画の断片などが展示してあります。
無事に帰ることを心から願います。
 
しかし、バーミヤン大仏が爆破されたときの研究者や地元の人々の悲嘆を思うと胸が痛いです。
 
~6月19日まで。
東京藝術大学大学美術館 陳列館にて。入場無料。(「アフガニスタン展」のチケット提示とかも要らないです)