『バーミヤン大仏天井壁画』展
メインは、このバーミヤンの大仏の天井にある壁画のありし日の姿を再現したものです。
それまでは、地元のイスラム教徒でもある村人は祖先の信仰を尊重するだけでなく、大仏に見守られて過ごすことに安らぎを感じていたのでした。
「日本人は宗教に寛容」だとはよく言われますが、他にも近年他の宗教になって久しい人々が昔から続く祖先と神に捧げものをする儀式を続けている地域はたくさんあります。
誰かが、崇めていたものを尊重することはむしろ普遍のことだと思うんですよね。
さて、この天井壁画はバーミヤン大仏の頭の上に描かれていたもので、展示は丁度大仏様の頭に乗って見上げた光景を再現したカタチになります。展示も天井です。
なので、実際には見ることが不可能な光景なんですね。
調査隊が残した写真から再現された壁画は浄土の再現とはまた違った、ここでの仏教美術の集大成ではないでしょうか。
しかし、戦争とタリバンの征服でここの壁画も切り取られて世界中に流出してしまいました。

これは、「菩薩とクシャン人供養者」
日本で見つかった文化財のひとつです。
なんとなく、日本の八百万の神の様子に似ているなあ…と思いました。
他にも壁画の断片などが展示してあります。
無事に帰ることを心から願います。
しかし、バーミヤン大仏が爆破されたときの研究者や地元の人々の悲嘆を思うと胸が痛いです。
~6月19日まで。