日本史

吉野ヶ里公園②

吉野ヶ里公園の北の端にあるのが、北墳丘墓です。 村からのコースをマジメに歩くと、最後の方になりますが、結構充実してました。 手前に見えるのが、庶民が葬られた甕棺墓列です。 この地に2900基埋葬されていて、そこから隔離されたところに墳丘墓がありま…

吉野ヶ里公園①

東妙寺を出て北に行くとすぐに吉野ヶ里公園東ゲートに着きます。 何だかんだで初の吉野ヶ里です。 弥生時代の集落見ても、そんなに盛り上がれないかなあ…なんて思ったりもしましたが、いやあよかったです。 入り口から本格的で、集落を守る塀の内側に杭が並…

増上寺―特別公開「徳川霊廟」

国立博物館の後は芝の増上寺に行きました。 大河ドラマ『江』を記念して、5月から徳川霊廟の一般公開が行われています。 それまでも団体の事前申し込みは受けていたようですが、いきなり団体にはなれないのでこの機会を逃す手はありません。 ご存知、代々の…

『本能寺の変 信長の油断・光秀の殺意』

この「歴史新書y」シリーズの評価は未だ、決め兼ねるのですが、ピンポイントの事件に関する考察としては手軽で面白いシリーズだと思います。 織田信長を家臣の明智光秀が討った「本能寺の変」について、書かれたものは多数ありますが、明智光秀に的を絞った…

戦国武将の手紙を読む 浮かびあがる人間模様

今回、紹介するのは『戦国武将の手紙を読む 浮かびあがる人間模様』です。 前回に引き続き小和田哲男著の本ですが、続けて読んでいるワケではなく、間に聖書関係の本を何冊か読んでいます。(難し過ぎて、とても紹介出来ませんが) 内容はタイトル通り、戦国武…

『戦国三姉妹 茶々・初・江の数奇な生涯』

来年の大河に向けて、たくさん本が出ています。 中でも近江史が専門の小和田哲男氏の出版はズバ抜けて多いですし、その内容も群を抜いています。 (しかし、似たような本が多いね…) 茶々・初・江は近江の浅井氏の小谷城で生を受けました。 父は家臣のクーデタ…

福岡旅行⑤

「大宰府」というのは、朝廷が海外との出先機関として筑前に置いた役所で、推古朝の時代には早くも存在していたようですが、その設置の確かな年数は分かりません。 その長官は「帥(そち)」と言いまして、主に大陸との貿易に大きな権限を持っていました。 し…

福岡旅行④

この間にベストアメニティスタジアムに行きまして、戻ってからまた観光です。 ウマイこと言って住吉神社に行きました。 全国に2129社ある住吉神社の最初の神社です。 平安時代には筑前一宮に列せられました。 ヘンなところから入ったら土俵があって子供…

福岡旅行③

聖福寺から道路を渡って、承天寺があります。 入り口がちょっと分かりずらいですが、中は木々の緑の眩しい庭があります。 そこから戸を開けるとすごく大きな本堂があります。 よく手入れされた石庭がその前にあって、通路の反対側は紅葉があります。 実は中…

福岡旅行②

福岡市博物館から祇園まで行って、まずは東長寺に行きました。 ここは空海が唐より帰国した時に、仏具を収納する為に一軒の船宿を買い取り、806年に寺としたのがその始まりとされています。 ですが、中入った感じは大きな本館みたいなのがあって、奥には五重…

福岡旅行①

旅行疲れでヘロヘロの中、何とか今週の仕事も無事に終えました。 そこで、先週の福岡旅行(鳥栖行ったんじゃ…)のレポートをまとめていきたいと思います。 福岡空港から地下鉄の1日乗車券を買って、そのまま福岡市博物館へ向かいました。 私たちのお目当ては…

静岡浅間神社

久能山東照宮から、静岡浅間神社へ行きました。 静岡浅間神社は、神部[かんべ]神社、浅間[あさま]神社、大歳御祖[おおとしみおや]神社の3神社の総称だそうです。 歴史は古く、時代時代の幕府から厚く庇護され、戦国時代には今川家の信仰を受けて、当時人質と…

久能山東照宮

井伊谷から浜松I.C.より高速に乗って、牧之原サービスエリアでゴハンを食べて、静岡の久能山東照宮に行きました。 静岡…特に清水にはしょっちゅうしょっちゅう行っていたのに、なぜか東照宮は行ったことなくて、今回意を決して行くことしたんですが、その…

東京書籍『乙女の日本史』②

一昨日の続きです。 特に面白かったのは、平安時代の姫君の婚姻事情です。 「かぐや姫の結婚」のところでも触れましたが、親が決めた相手にしろ間男にしろ、結局は男が忍びこんで来て、コトに及ぶワケです。 もしかしたら、名前くらいは知っていた場合もあり…

東京書籍『乙女の日本史』①

今回、紹介するのは堀江宏樹・滝乃みわこ著『乙女の日本史』です。 新聞広告にもう第7刷とありましたから、今更感は否めませんがお付き合い下さいませ。 (初版で買ってすぐに読んでいたんですけどね…) タイトルからのイメージだと、今流行りの「歴女」向け…

『かぐや姫の結婚』まとめ

「かぐや姫」こと藤原千古は無事とは言えないまでも、何とか有力な御曹司との結婚を果たします。 しかし、その名のままに彼女は月に帰り、翁を大変悲しませたのでした。 五十過ぎで授かった掌中の珠の姫君を、八十を過ぎて失った実資の哀しみはいかばかりで…

『かぐや姫の結婚』つづき

かぐや姫こと千古<ちふる>が婚期にさしかかった15歳のころ、父・藤原実資はその日記『小右記』に衝撃的な記事を書いています。 少女(千古)が眠っていた明け方に指をねずみにかじられたというのです。 「かぐや姫」と称される程の深窓の姫君が小野宮邸と…

『かぐや姫の結婚』

この本、実は図書館から借りるのは3度目で、毎回開かずに貸し出し期限を迎えて返していました。 ようやく今回、初めて読み出したのですが、これがチョー面白い! 冒頭部分『小右記(しょうゆうき)』の記事がずっと続いて「?」と言う感じですが、読み進めて…

『消された後継者』典厩五郎④

さて、信長命令説の始まりとなったのが、『信長記』にも見られる天正7年7月16日の酒井忠次の安土城訪問です。 安土城完成の祝いの家康からの名馬を忠次が名代として持ってきたのですが、信康切腹事件の2ヶ月前のこの記事を「信長命令説」のとっかかりと…

『消された後継者』典厩五郎③

戦国の世ですから、利害関係の対立からの父子の戦いはワリとありました。 しかし、一方的に嫡男に自害を命じるというのは聞いたことありません。 ましてや、嫡室を惨殺するなんて… 例えば、織田信長や伊達政宗は実母によって命を狙われましたが、彼らは自分…

『消された後継者』典厩五郎②

「また明日」と言いつつ、ウッカリ1週間たってしまいました。 家康を神にする為に江戸時代、御用学者がウソで固めた家康像を捏造してきたことは書きました。 しかし、御用学者も全てを塗り潰せたワケではありません。 例えば、武田信玄にボロ負けした「三方…

『消された後継者』典厩五郎①

オススメの本ではなくて、昨日、借りて読んだ本が思ったより面白かったのでその話題を。 典厩五郎著の『徳川家康秘聞 消された後継者』です。 タイトルでどういうハナシか分かる人は結構、推理力がある人です。 家康にまつわる後継者問題といえば、結城秀康…

『天地人』というか…

このまま、『木曽義仲』について突っ込んで行こうか、とも思ったんですが、書き出しが『保元の乱』のキッカケから入らないといけなくて、2日留守してもまとまらなかったんで短い話から…。 樋口兼光が斬られる前に木曽義仲は粟津で討たれました。 源義経軍が…

『天地人』

さて、『天地人』も来週ヤマ場がやって来ます。 非常に楽しみですね。 『源平時代』についてまとめながら見ていて気付いたのですが、直江兼続は婿養子になる前は、 というかドラマでは今なんですけど「樋口兼続」ですよね。 樋口、樋口、樋口兼…と言えば「樋…

斎宮のお話-2

次に挙げるのは、斎宮女御と呼ばれた徽子女王です。 醍醐天皇の皇子・重明親王の子で時代でいうと、前回の恬子内親王と当子内親王の ちょうど間というところでしょうか。 八歳で宣旨を受けてから、十七歳で母・寛子が亡くなって帰京するまで、 斎宮としての…

斎宮のお話

斎宮について、もう少し書きたかったので、 『内親王ものがたり』では敢えて触れなかった内親王を紹介します。 まずは恬子内親王。 文徳天皇の皇女で、斎宮として伊勢に赴きました。 ここまできても、ピンとこない方が多いでしょうが、 『伊勢物語』の「斎宮…

『内親王ものがたり』-2

独身天皇の擁立により、また皇位継承問題が持ち上がります。 幸いその時は、血を見ることなく、井上内親王の夫が光仁天皇として即位します。 当然、井上内親王が皇后となり、息子の他戸親王が皇太子となります。 まさに幸せの絶頂と言えるでしょう。 しかし…

『内親王ものがたり』

701年に制定された大宝令で、我が国に中国の制度が取り入れられました。 それまで、王・女王と呼ばれていた天皇の子は「親王」と称することになり、 皇女は別に「内親王」とも呼ばれ、そちらの方が定着しました。 後代、経済維持が難しくなって、親王・内親…

和宮

大河ドラマもいよいよ大詰めです。 ヒロインたちが明治をどう生きたのか、ラストがとても楽しみです。 今回の大河ドラマの成功は何と言っても主役ですが、私は個人的に和宮がとても良かったと思います。 以前、フジでやった『大奥』では安達さんが演じまして…

風邪をひきました

前回、現世一の主張のように執念を込めてうったのが災いしたのか、ついに風邪をひいてしまいました。 今日は家に注文したパソコンが届いたというのに、開けることも出来ない…。 一昨日から、何だか体中の筋肉が痛くておかしいな…と思っていたんですよ。 さて…